ディベルティメントK.138-モーツァルト-
この曲はモーツァルトがイタリア旅行から戻り、故郷ザルツブルクで作曲に没頭していた頃に書かれた。K.136~138をまとめてザルツブルク・シンフォニーとも言う。驚くことに彼はこれらの3曲を、なんと16歳という若さで完成させた。シンプルに見えるがかなりの精密さを持つこの曲は彼がいかに音楽の才能に満ちた天才であったかということを物語っている。
第1ヴァイオリンに主導的な役割を与え、他のパートにはもっぱら伴奏の役割を与えているのはどうやらハイドンの影響らしい。

全3楽章の構成

第1楽章 アレグロ へ長調 4分の4拍子 ソナタ形式
第2楽章 アンダンテ 変ロ長調 4分の3拍子 三部形式
第3楽章 プレスト へ長調 4分の2拍子 ロンド形式

第1楽章

主題の冒頭はフォルテとピアノの対照が見られ、おどけた表情を持っている。有名なのは楽譜の5小節のアウフタクトから始まる旋律である。展開部や再現部でも反復されるために印象は非常に強くなる。

第2楽章

冒頭の優雅な旋律は3拍子でもあり、メヌエットと言っても良い。細やかな表情で歌われる。

第3楽章

ABACADAのロンド形式。明るく活発なロンド主題に対してこれまた明るく応答する各々の楽句。対位法的な処理が目立つ。Cは短調であり、ヨハン・クリスティアン・バッハが好んで使った手法と共通する。

今回演奏するのは第1楽章です。伸びやかで爽快な音楽をお楽しみください。

参考文献

Wikipedia(http://ja.wikipedia.org/)

2012/1/4