交響曲第3番op.90-ブラームス-
第1楽章 Allegro con brio

最初の三音はF-as-Fであるが、これは彼のモットーとされる「Frei aber froh(心のままに、豊かに)」を表したものだといわれている。このモチーフはこの形のまま何度も使用され、形を変えて新しい主題を生んで発展させる。
第1楽章はこのモチーフ、シンコペーション、そしてアクセントが1拍目ではなく、6拍目に来るという技法が印象的な楽章である。

第2楽章 Andante

第2楽章は平和な牧歌ふうののどかな歌謡楽章。クララはここに信者の祈りを聞き、小川のせせらぎ、虫の声など自然の喜びを感じたという。そのためにこの楽章ではトランペット、ティンパニ、コントラ・ファゴットを使用せずホルンも2本に制限される。
この楽章でも各フレーズの終わりでモットーが示される。また主要主題に含まれる、2度をゆらゆらと反復する動機も目立つ。

第3楽章 Poco allegretto

全曲で一番有名な楽章。フランス映画の主題曲にも使われたという。木管のくぐもったような響きの上の、哀愁漂う冒頭の旋律はチェロ奏者にはたまらないことだろう。
中間部は変イ長調で、木管の夢見るような柔らかな表情が特徴的。ここの旋律は先程の哀愁とは違った切なさが演出されている。
三連符やアウフタクトの重要性を特に感じる楽章でもある。

第4楽章 Allegro - Un poco sostenuto

弱いが暗雲が立ちこめるような冒頭。不吉な予感が漂う。音楽はすぐに激しく、情熱的になる。第2主題のチェロとホルンの主奏では三連符を用いられ、イ短調、ト長調、変ロ長調と転調を繰り返し快活にすすむが、展開部の荒れ狂う管と壮絶な弦のパッセージによるクライマックスは嵐のようである。嵐を過ぎると今度は空に架かる虹のように儚い。ビオラの切なく美しい旋律の後、第1楽章第1主題が回想され、静かに曲を閉じる。

参考文献

Wikipedia(http://ja.wikipedia.org/)
クラシックの名曲入れ込み解説集(http://plaza.rakuten.co.jp/secovn/4000)
作曲家おもしろ雑学事典/著:萩谷由喜子

2012/1/4